パックス通信

2018.09.12

お祭り・夏祭りのやぐら(櫓)・ステージについて

やぐら(櫓)とは?夏祭り・盆踊りで日本らしさをお届け!外国人観光客を笑顔にする祭り

■やぐらとは
やぐらとは、日本の古代よりの構造物・建造物、または構造物などの呼称。木材などを高く積み上げた仮設や常設の建築物や構造物。(見世物小屋や相撲、祭りの太鼓櫓、火の見櫓などの物見櫓等)古代からある城等に建てられた矢を納めた倉庫兼発射台、防衛用の仮設の堀立建物である。日本では、石垣や土塁の上に木造の建築を建てて、攻め手への攻撃とか防御を有利に働かせた。また祭礼・盆踊りなどで、一段高くつくって太鼓や笛を演奏したり歌をうたったりする構造物。

 

外国人観光客が夏の日本で体験したいことが調査された結果、1位が「夏祭り」であることがわかりました。

日本でしか味わうことのできない伝統的な祭りは、日本人だけでなく、外国人観光客からの評価も高く、実際に日本各地で開催されている祭りでは、浴衣姿の外国人観光客の姿が目立ちます。

そこで今回は、外国人観光客に好まれる祭りの特徴、そしてやぐらや盆踊りを取り入れるメリットについてご紹介します。


祭りは欠かせない!?夏季に外国人観光客が体験したいこと

あるアンケートで「外国人観光客が夏の日本で体験したいこと」を調査すると、「夏祭り」が1位という結果になりました。

1位の夏祭りに続いて、2位が「花火」、3位が「浴衣を着る」という結果になり、1位~3位までが日本の風物詩である「祭り」に関連することから、日本の夏祭りを楽しみたいとお考えの外国人観光客がたくさんいらっしゃることがわかります。

毎年、日本各地で伝統的な祭りが多く開催されているので、近年では実際に、貴重な体験ができるとして地方の夏祭りに参加するために来日される外国人観光客も増えてきているようです。

道具や衣装に注力すべし!外国人観光客に好まれる祭りの特徴

日本の祭りといえば、それぞれの開催される土地に根付いた伝統的な意味を持つ祭りが多く、例えば、日本三大祭りと呼ばれている京都の祇園祭は、平安時代から千年以上も続いている歴史ある祭りだといえます。

日本人はもちろん、外国人観光客からも評価が高い祭りのひとつです。

何百年、何千年と語り継がれている長い歴史が、日本の祭りならではの特徴でもあります。

そのような日本文化が表れている美しく伝統的な祭りは、繊細で細部にまで丁寧にこだわる日本人だからこそ、創り上げることができるのです。

そして、外国人観光客は、日本でしか味わうことのできない伝統的な祭りの雰囲気を楽しむことはもちろんですが、「日本人の繊細さや器用さを象徴している祭りの道具を一度は目にしたい」という思いから、祭りに参加されているといっても過言ではありません。

外国人観光客に興味を持ってもらう祭りにするには、日本の夏祭りの象徴でもある「やぐら」や「神輿」などを積極的に取り入れることが望ましいと考えられます。

日本文化を体感してもらおう!盆踊りのススメ

やぐらをメインステージとして開催される盆踊りは、約600年にもなる長い歴史を持ち、地域や町内で地元の人たちだけで行われるようなものから、県や市で大々的に行われるようなものもあり、昔から老若男女問わずたくさんの日本人に親しまれています。

2017年8月に東京都渋谷区の真ん中に位置する109の前で開催された「渋谷盆踊り」は、なんと、3時間で3万4000人が参加したといわれるほど大いに盛り上がり、かき氷や射的、ヨーヨー釣りなどの屋台も並んだことによって、さらに賑わいました。

それだけでなく、日本人と一緒に盆踊りを踊って楽しんでいる浴衣姿の外国人観光客が目立ったことも話題になりました。

ネットなどで渋谷盆踊りが開催されることを知り、盆踊りを楽しむために足を運ばれた外国人観光客がとても多かったようです。

このように盆踊りは誰でも気軽に参加できることも魅力であり、盆踊りが開催される土地によって音楽も踊りも異なるので、それぞれの土地特有の空気や音楽、踊りを楽しめることも魅力のひとつです。

盆踊りのメインステージとして設営されているやぐらの周囲を回りながら、みんな一緒に音楽と踊りを楽しむことで、より外国人観光客に日本文化を肌で感じてもらうことができるのではないでしょうか?