パックス通信

2018.08.15

お祭り・夏祭りのやぐら(櫓)・ステージについて

やぐら・盆踊りをいつまでも。夏祭りの伝統を継承しよう

やぐら・盆踊りをいつまでも。夏祭りの伝統を継承しよう

DJが流行りの音楽を流すなど、現代ならではの工夫を取り入れた夏祭りもよいですが、昔ながらの伝統を継承した夏祭りもまたよいものです。やぐらを設営し、その周りで盆踊りを楽しむ、などの古くから伝わる文化は廃れることなく、いつまでも多くの人々を笑顔にします。そこで今回は、地域に代々伝わる文化をしっかりと受け継いだ夏祭りの事例、そしてその文化を継承することの重要性についてご紹介します。


文化を継承!40年以上続く歴史ある夏祭り

文化を継承!40年以上続く歴史ある夏祭り

古くから伝わる文化を継承した夏祭りは少なくなく、さまざまな地域で開催されています。例えば、神奈川県のある団地で開催される夏祭りは、団地ができた次の年から変わらず続いており、その歴史は何と40年以上。「第二のふるさとを作ろう」というコンセプトのもと、やぐらを設営したり出店を設けたりして会場を盛り上げています。

 

この夏祭りで継承されている文化には、例えば「やぐらの設営」があります。高々とそびえ立つやぐらは、団地の住民や地域の方々に夏の訪れを知らせるランドマーク。そのため、祭り当日に間に合わせてやぐらを設営することはマストとなっているのです。

この他、「地域のスポーツチームが出店を担当する」という文化も。会場にはチームOBも訪れるため、夏祭りは「共に汗を流した仲間と再開できる場」でもあります。

 

団地の住民のみならず地域全体が夏祭りに対して熱い想いを抱いているからこそ、40年以上という長い間、同じ場所で夏祭りを開催することができているのかもしれません。

押さえておこう!夏祭りの文化を継承する重要性

押さえておこう!夏祭りの文化を継承する重要性

夏祭りの文化を継承することは、夏祭りを長く開催し続けるためだけでなく、「ふるさとを残す」という意味でも非常に大切です。

 

ある地区の夏祭りは、「地元に『帰りたい』と思ってもらえるような場所(=ふるさと)にしたい」という想いから開催されました。試行錯誤しながらも盆踊りを企画・運営したり、定番メニューの出店を出したりと、地域住民の協力を得ながら何とか成功を収め、今では地域外からも多くの人が訪れる人気イベントへと発展しています。しかし、運営を担当していた方々のほとんどが高齢となった今、「今後も続けていきたい」という気持ちはあるものの、その想いを行動に移すことが困難になってきています。

 

運営に携わっている方々が退いた場合、夏祭りを継続して開催していくことが難しくなります。これにより地域住民の地区に対する興味や関心が低くなると、再び活気のない殺風景な地区へと逆戻りしてしまう可能性も。そこで解決策となるのが、夏祭りの文化を継承すること。夏祭りを運営するにあたり必要となる知識や技術、ノウハウを若い世代へと受け継いでいくことで、これまでどおり多くの人々から愛される夏祭りを継続して開催していくことができます。また夏祭りならではの活気により、地区そのものを「帰りたい」と思ってもらえるような雰囲気にすることもできます。

 

夏祭りは地域・地区のビッグイベントです。「夏祭りがあるから」とタイミングを合わせて帰省する方も珍しくありません。ふるさとを感じさせる温かみのある夏祭りにするには、古くから伝わる文化を積極的に継承していくことも大切なのです。

昔ながらの伝統を継承した夏祭りに

夏祭りは、地域住民とのつながりを感じられるイベントのひとつ。「懐かしいな」「帰ってきてよかったな」などと思ってもらえるような空間を作ることで、多くの人を笑顔にすることができます。夏祭りを開催する際は、その地域や地区に古くから伝わる文化について確認してみましょう。もしもあるのであれば、その文化を積極的に取り入れることが大切です。